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【番外編】TikTok企業案件詐欺の実体験|契約書・電子契約まで進んだ「企業案件を装った詐欺」だった後半

SNS・企業案件
記事内に広告が含まれています。

※2026年8月時点の体験です

この記事では、私自身がTikTokから届いた企業案件をきっかけに、実際に詐欺被害に遭いかけた体験をまとめています。
同じようにフリーランスとして活動されている方や、SNSで企業案件を受けている方が、同じような被害に遭わないために、実際にどのような流れで話が進んだのかを知っていただければと思い、この記事を書くことにしました。

「自分は大丈夫」と思っていても、巧妙に作られた契約書や電子契約など、手続きが進んでいくと、私自身も疑うことができませんでした。絶対に許しません!!!この記事が、ひとりでも多くの方が詐欺に気づき、被害を防ぐためのきっかけになればと思っています。


前回のTikTok企業案件詐欺「企業案件を装った詐欺」の始まりはこちら

前回まで、契約書になる前にTikTokからLINEでの連絡のやり取りのお話でした。後半では契約から最後までののお話しをします。


後半の記事では、

を、時系列でまとめます。

契約書と電子契約の内容

いつ契約になるのか、流れや報酬について、
報酬や投稿内容について確認をLINEでおこない、納得がいく形で正式な契約になりました。


委託契約書を作るまで

担当者の方から「今回のご協力にあたり、弊社と委託契約を結ばせていただきます。」という説明があり、契約書のサンプルが送られてきました。ここまで来ると、私はすっかり「本当に企業案件なんだ。」と思っていました。

料金について

契約期間:3ヶ月。
業務委託:60,000円(税込)×3回で180,000円
広告宣伝:60,000円

これらの支払いについても、契約締結日に120,000円、2回目に60,000円、3回目に60,000円という具体的なスケジュールまで記載されていました。

「法務部門に正式な契約書を作成させていただきます」

私は契約書の内容を確認し、主人にも見てもらいました。業務内容についても、それまで説明されていたものと大きく違うところはなく、動画を3本制作してTikTokに投稿し、商品魅力や家庭での食卓・贈答用としての良さを紹介するという内容でした。

契約書を記入方法

その後に正式な契約書がLINEで送られてきました。「内容に問題がなければ、電子契約書をお送りいたしますので、サインをお願いいたします。」という案内のメッセージが届きました。


電子契約サービス

サイトのURLがLINEにて届いたので、「電子契約サービス」に登録しました。

記入欄には、

  • 出金パスワード
  • 出金パスワード確認
  • 振り込み口座

銀行口座の登録

主人に相談後、「普段使っている銀行口座」を登録をしました。今思えばネットバンクにしなくてほんまによかったと思いました。

のちに警察の方がおっしゃるには、悪用されるという手口ひとつに、一旦、詐欺師が口座にお金を入れてからお金を引き出すようの口座に使われるという手段があるとおっしゃっていました。警察の方から、口座番号の変更も検討するよう助言を受けました。怖い。。

これらを入力して登録します。最後に電子サインをしました。

契約書に電子サインをする

「署名が完了しました」と先方へ報告しました。すると__

署名を確認し、契約は正式に有効となりました。
報酬および広告費を含む120,000円は、署名時にご登録いただいたアカウントに入金済みです。
プラットフォームの【出金】ページより、出金手続きをお願いいたします。
支払い明細のスクリーンショットを添付しておりますので、ご確認ください。

出金が完了しましたら、(受領書)が登録メールアドレス宛に自動送信されます。
お手数ですが、1営業日以内にPDFをご転送ください。
あわせて、お名前・お電話番号・発送先ご王所もご共有いただけますと幸いです。

内容確認後、経理確認を行い、問題がなければ商品サンプルの発送手配を進めさせていただきます。

引用:原文ママ

ここまで来ると、私はもう完全に契約が成立したと思っていました。さらに、「プラットフォームの【出金】ページより、出金手続きをお願いいたします。」とのことでした。

振込を完了しましたとのスクリーンが送られてきました。

※詐欺側から指定された振込先口座です。安全のため口座番号の一部を伏せています。銀行自体に問題があるという意味ではなく、今回の詐欺で振込先として指定された口座を記録として掲載しています。


ここまでの流れ

契約は先方からLINEで届いたURLから手続きをしました。

  • 依頼の仕事名
  • 自分の名前が載っているタイトル

これらが掲載されており、あまり疑問はまだもっておりませんでした。

ちなみに他の方のも一覧表になっていて応募内容をみることができました。私自身クラウドサービスの仕事を探すように一覧表が出ているのかと思っていました。


出金ができない

先方の広告を打つために、出金を行おうと手続きを進めてみました。
ところがサイト側が出金拒否。

誠に申し訳ございませんが、ご登録の銀行口座情報(支店名・支店番号・口座番号・口座名義など)に不備や誤りが確認されたため、今回の申請はお受けできませんでした。
申請金額はすでにアカウントへ返金されておりますので、
ログインのうえ、残高をご確認ください。
詳細につきましては、「サポートに相談」よりお問い合わせください。

引用:原文ママ

為替レート?少しずつ疑問が生まれてきました。

仕方がないので、「サポートに相談」をどこで行うかを調べました。その後、右下の吹き出しマークが「サポートに相談」になると知ることができました。

一気に違和感と不安になった

自分の口座の登録が間違えてしまったので、「お客様へ大変なことをしてしまったと不安になった」とあせったが現状です。


「サポートに相談」の内容

「サポートに相談」した内容は、自分の口座の登録が間違えてしまったため、口座を新しく書き換えて欲しいと依頼しました。すると、

確認手続きの流れについて、このままご案内してもよろしいですか?と返信が来ました。

管理主体確認手続のご案内といわれた

通常へ戻すためには、管理主体確認手続の完了が必要となります。と言われましたが、あせっていったこともあり、

「管理主体確認手続」とは?という質問をしてみました。すると・・

お客様が当該アカウントおよび保護中残高の管理主体であることを確認するためのものです。
・確認に使用された金額は、確認完了後に全額返金されます。
・管理主体確認専用口座は、本チャットにて個別にご案内いたします。

とのことでした。

どんどん疑問が増えていく

不安になり、主人へ相談「何かこれおかしくないかなと相談しました。

一旦、「管理主体確認手続」について続けてもらうことにしました。

管理主体確認手続のご案内となります。

【お手続きの流れ】
1.本人確認書類をご用意ください

  1. 保護中残高と同額の金額をご準備ください
    3.ご準備が整いましたら、本チャットにてご連絡ください
    4.管理主体確認専用口座をご案内いたします
    5.ご案内内容に沿って、管理主体確認手続を進めていただきます

【確認完了後】
①②の両方の確認が完了次第、関連する制限は順次解除されます。
銀行口座の変更機能の制限および保護中残高は解除されます。
確認に使用された金額は、お客様の口座へ全額返金されます。
なお、確認完了までの所要時間は、通常約20分程度となっております。


引用:原文ママ


先方に相談

詳しい状況が分かるように、画面のスクリーンショットを送っていただけますでしょうか?
こちらでも内容を確認して、状況を把握したいと思います。よろしくお願いいたします。

引用:原文ママ


決定的におかしいと思ったこと

「サポートに相談」へスクリーンショットを送ったところ、先方から返事がありました。

その内容を主人にも見てもらいました。

ここで主人が、「これ、おかしくない?」と言いました。

特に気になったのが、本人確認書類として免許証の提出を求められたことと、保護中残高と同額のお金を用意して振り込むように言われたことでした。

私は最初、「確認が終われば返金されるって書いてあるし……」と思っていました。

でも、主人から「普通、入金されているお金を出金するために、同じ金額をこちらから振り込む必要なんてある?」と言われ、改めて考えると、確かにおかしいと思いました。

しかも、最初に登録した銀行口座についても、自分では正しく入力したつもりだったのに、登録後に表示された口座番号の下3桁が前後しているような状態になっていました。

私は銀行アプリに表示されている振込先口座の情報をコピーして貼り付けていたので、「なぜ違う番号になっているの?」という疑問も出てきました。

この時点で、かなり不安になりました。


お金を振り込む前に止まりました

あまりにも疑問に思うLINEで連絡がきました。

出金はもう完了していますか?
(受領書(PDF 支払い確認書)>は受け取られましたか?
もし受け取っていれば送ってください
経理からこの書類で精算するように急かされています

引用:原文ママ

と連絡が来たためです。今まであきらか丁寧な返信だったと感じていました。所が、句読点などがない。

相手の口調に違和感を覚える

口座の記入が間違えていたので出金できない状態にあります。と先方へ現状を相談。

「コピペで講座の入力をしていたので、間違えていたと事実はなく、変更したいたの契約に使ったサイトでは・・まさか・・」と私は不安になっていました。

すると予想外な連絡がきたのです。

詳しい状況が分かるように、画面のスクリーンショットを送っていただけますでしょうか?こちらでも内容を確認して、状況を把握したいと思います。よろしくお願いいたします。
引用:原文ママ

スクリーンショットを送ったら、次のように返信が来ました。

最後のやりとりのスクショです

ご入力いただいた口座情報に誤りがあったため、現在プラットフォーム側のリスク管理システムが作動しております。
そのため、ご本人確認のお手続きをお願いしております。

なお、ご本人確認の過程で発生した費用につきましては、確認手続き完了後に規定に沿って全額返金されますので、ご安心ください。
本人確認が完了し、報酬および関連する受取証明書の受領が確認でき次第、引き続き今後の手続きを進めていただけます。
この度はご不便をおかけしてしまい、誠に申し訳ございません。
お手数をおかけいたしますが、まずは現在発生している問題の解決を優先してご対応いただけますと幸いです。
何卒ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
契約第5条にも記載しております通り、報酬のお支払い後は1営業日以内に受領確認
晝をご提出いただき、経理側での精算手続きを行う流れとなっております。
現在の状況がこのまま解消されない場合、契約の継続が難しくなり、契約違反と判断される可能性もございます。

この度はご不便やご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございません。
契約を円滑に進めるためにも、お手数をおかけいたしますが、早めにオンラインカスタマーサポートまでご連絡いただき、口座情報の修正手続きをお願いいたします。


引用:原文ママ

「全額入金、全額返金されますと免許証」と説明に入っていることへ主人がめっちゃ疑問をもったそうです。やりかたが・・と強く止めてくれました。

そして、私も「これはおかしい」と思うようになりました。危なく家族からお金を借りて振り込むところでした。主人に相談せず、そのまま手続きを進めていたらと思うと、本当に怖くなります。

ほんまに主人にはめっちゃ感謝でした。

私は結局、同額のお金を振り込むことも、免許証を提出することもしませんでした


#9110へ相談しました

通報しました!!!

こことってもしょげてました。結果的に主人と一緒に警察へ相談することにしました。相談したのは、警察相談専用電話の#9110です。みなさんもこの番号ぜひ覚えていてください。

きちんと警察のプロに相談することができます。

これまでのやり取りや、契約書、電子契約、サイトの画面、銀行口座の登録画面など、保存していたものを電話で確認してもらいました。

今回、実際にお金を振り込んではいませんでしたが、銀行口座や名前、電話番号などの情報を伝えてしまっていたため、その点についても相談しました。

「免許証は提示しましたか?」と聞かれました。

「提示する前に主人からとめてもらったため、提示しませんでした。」

すると、「免許証などの身分証を渡してはいないとのことですね、それでしたらしばらく家や連絡などを気をつけていただき今後もし嫌がらせ等もありましたら、最寄りの街の警察署へ遠陵なくご相談ください。今回のお話しをこちらでも把握できる形にしておきますので。」とお話しいただきました。

また、警察の方からは、今後の対策についても説明を受けました。

また、今回のように一度お金を入金してから、別の口座へ振り込ませるような手口についても説明を受けました。

私は、「まさか自分がこんな目に遭うとは」と思いました。

SNSで見かける詐欺の話を見ても、「自分は大丈夫」とどこかで思っていたのだと思います。

でも今回、契約書があり、電子契約まであり、サイトも用意されていました。だからこそ、私は最後まで気づくことができませんでした。


本物の企業にも確認しました

今回の案件では、楽天市場にも出店している「実在する企業名」が使われていました。

そのため、私は「本当にその企業から依頼が来たのだ」と信じていました。

しかし、実際にはその企業自身が今回の詐欺に関わっているとは限りません。むしろ、実在する企業の名前を悪用して、別の人が企業になりすましている可能性があります。

私は、関係する企業にも問い合わせを行い、今回の件について情報提供をしました。実在する企業にも迷惑がかかっている可能性があるため、この記事では企業名を伏せています。

最後に

今回、私は幸いにも、お金を振り込む前に主人が異変に気づいてくれました。

「あとで返金されるなら大丈夫」
「契約書があるから大丈夫」
「電子契約までしているから大丈夫」

そう思ってしまった私自身が、今回のことで一番怖かったことです。

契約書があることや、電子契約ができることだけで、相手が本物だとは限りません。

警察の方もおっしゃっていましたが、「振込や報酬を他のサイトや電子契約を指定のサイトでおこなうことはまずない」とのことでした。無知故の失態でした。深く反省しました。

SNSで企業案件を受ける機会が増えている今、私と同じような経験をする方が出てほしくありません。

この記事を読んで、「ちょっとおかしいかも」と立ち止まるきっかけになればと思っています。

そして、もし少しでも不審に感じることがあれば、絶対に急いでお金を振り込まず、家族や第三者、警察などに相談してください詐欺に遭わないにつながります。

私自身も、今回の経験を無駄にせず、これからもSNSでの企業案件には十分注意していきたいと思います。以上、今回は「TikTok企業案件の詐欺体験」についてお話ししました。